鍼灸の授業記録~20191026~
【生理学】
筋
〜骨格筋の構造と働き〜
先週の振り返り
・筋の種類
1、横紋があり、収縮作用のある骨格筋、心筋
2、内蔵などを構成する、横紋のない平滑筋
骨格筋は運動神経支配(随意)
平滑筋、心筋は自律神経支配(不随意)
・骨格筋の種類
白筋(速筋)…
ミオグロビン量が少なく、白っぽい。収縮速度速く、疲労しやすい
速い運動に関与する
赤筋(遅筋)…
ミオグロビン量が多く、赤味が多い。収縮速度遅く、疲労しにくい
姿勢保持のような持続的な筋収縮に関与する
※ちなみに、"筋肉"というのは筋膜に覆われている全ての物を指すため、神経や血管なども含み 生理学的に、"筋細胞"とは意味が違う
今日の内容↓↓↓
・筋線維と筋原線維
骨格筋は筋線維(筋細胞)が束になって出来ている。筋線維の直径は10〜100μm
筋細胞は多核細胞であり、その中には筋原線維(直径1〜2μm)が密に並んでいる
筋節(サルコメア)…上の画像 Z帯〜Z帯間 のこと
筋原線維を更に細かく見ると、上の画像で
赤色がミオシンフィラメント 太い
黒色がアクチンフィラメント 細い
※筋細胞そのものに痛覚は無い
〜筋の収縮の仕組み〜
筋が収縮する時、活動電位が起こり 筋小胞体からCa2+が出たり入ったりして 筋の収縮、弛緩をする
アクチンとミオシンの結合を妨げる トロポミオシン上の、トロポニンとCa2+が結合して移動するとミオシンの頭とアクチンが結合できるようになり、ミオシンの頭の部分を振るようにアクチンを引っ張り ミオシンの間に滑り込む
この間にATPが消費される
*1つのサルコメアで起こる収縮幅は0.4μm
1つの筋肉の収縮幅は大きいものでもせいぜい4cm程度
*心筋はギャップ結合によって隣同士で全く同じ動きをするが、骨格筋は自分に命令が来なきゃ働かない
次回アクチンとミオシンの働きを動画で見るので、授業前にもう1回復習しておくと流れがスムーズに頭に入るかも!
カルシウムさんが結構頑張ってるらしい。
筋トレ中イメージできそうで面白い