臨床実習記録~20191116~
【臨床実習(附属鍼灸院)】
〜腰背部痛の施術〜
流れは基本。臨床に近い状態で行う。
・腰背部の問診
OPQRST、腰背部で注意すべきもの、所見(内臓疾患、運動器疾患、安静時痛、動作痛、疼痛部位、他)
・腰背部の診察
立位(側彎確認、前彎/後彎確認、前屈/後屈/側屈/回旋の運動性と疼痛の確認、ケンプ徴候確認)
座位(CVA 確認)
伏臥位(指標確認、背部所見(棘突起間凹凸/疼痛/膨隆/他)確認、脊椎叩打)
・施術方法
ここまではやらず。
・実践
施術者役
患者役:小柄スポーツやってそう女性
問診、診察までやったところで先生からストップがかかり解説。
そのまま施術まで先生がやりながら前後の変化を確認。
右腰が痛いというところで背中→腰→臀部→大腿後面→膝窩→下腿→足関節 の順に左右差を見ていき、右腰の痛みを左下肢全体で庇っているような印象を受けた。
次に仰臥位になってもらい、腹部の触診。
腰部のハリはお腹にも出やすいそうで、全体的に張っているイメージ。
施術部位は右足の "隠白" 直後にお腹の緩み。
同様に背中のハリも無くなった。
前屈時の背中の丸みは余り変わらなかったが、後屈時のハリ感は無くなり施術前より倒せるようになった。
明らかに変化を目で見て感じられた。
・反省点
問診の中で大切なのは、患者さんの訴えに共感して想像すること。
相手がどんなケースで主訴とする痛みが発生したのか、どんな生活を送っているのか等、関係ないような部分まで探っていくとイメージが付きやすくなってくる。もっと興味を持て。
・今日の問診の場合
施「どのような症状で?」
患「右腰が痛くて」
施「いつから?」
患「慢性的で長いこと」
施「何かきっかけは?」
患「2年前にギックリ腰してそれからずっと」
施「寝てる時痛む?」
患「NO」
施「痛くない姿勢とかはある?」
患「うつ伏せで寝てる時少し辛いけどそれ以外なら基本大丈夫」
施「なるほど…OKです。そしたらもっと詳しくチェックしますので立ち上がってください。」
.......
問診はこれで終わってしまったが、この時点では想像がしにくいし、自分が患者の立場になるイメージは作れないと思う。
「ギックリ腰になった時は何されてたんですか?」「なんのお仕事されてたんですか?」「今もそのお仕事ですか?」「今回来院するにあたって酷くなったりしたんですか?」とか。
聞くことはまだまだ沢山あるなと。。
・立位でのチェック時には
前屈時
自分の見解→痛みなし、手が地面に着く、柔らかい。
先生の見解→腰が丸まっていない、背中硬い。
ケンプ徴候の確認時
自分の見解→痛みというより少し張る感じね。
先生の見解→張りが出る部位はさっき痛いって言ってたのと同じところ?
など。施術に入るまでの方が実際現場では求められる部分だなと思った。
想像力豊かに、相手に興味を持つということを意識していかないといけないなと。
これはパーソナルにも活かせる部分なので、普段から習慣づけられるように継続していく。
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