鍼灸の授業記録~20191119~
【解剖学】
先週の補足
〜栄養血管と機能血管〜
・肝臓の場合
栄養血管→固有肝動脈(O2)
機能血管→門脈(CO2)
・肺の場合
栄養血管→気管支動脈
機能血管→肺動脈
今日の内容↓↓↓
〜血管の交通と吻合の種類〜
・吻合:血管がつながっていること。
・終動脈:吻合が見られない血管。遮断されると組織が梗塞を起こす。
・側副循環:吻合しあって臓器に分布する血行路。
・門脈:心臓→動脈→毛細血管→静脈①(門脈)→毛細血管→静脈②→心臓
・動静脈吻合:心臓→動脈→静脈→心臓…毛細血管を経ない。
〜心臓〜
・位置
T5~8レベル、胸骨体の後ろで心膜に包まれる。(左右の肺の間:縦隔)
心尖:心室の先端部。左の第5肋間に位置する。
心臓の上端:大血管が出入りする。第2肋間に位置。
・心臓壁の構造
心内膜:単層扁平上皮からなり弁膜も形成
心筋層:心筋で構成、心房より心室で厚く発達
心外膜:漿膜が心臓の表面を覆う、心膜腔に面する
*心房が後ろ心室が前、という位置にある
心房筋と心室筋は分断されており、別々の筋肉
・心臓の区分
心房:静脈から血液が注ぎ込む。
左右心房を分ける心房中隔に卵円窩がある(胎児循環時には卵円孔となって右心房→左心房の流れをつくる)
心房の前端に左・右心耳
心室:心房から血液が入って動脈に押し出す。
右は肺に、左は全身に血液を送り出す。心室中隔が分ける。
室内には肉柱が形成され、乳頭筋(左は2つ、右は3つ)が飛び出す。
・循環と心房、心室
弁が存在するのは心室の入り口と出口(逆流が生じやすいところ)
全身→上・下大静脈→右心房→(右心房弁:三尖弁)→右心室→(肺動脈弁)→肺動脈→肺(肺胞で毛細血管)
肺→肺静脈→左心房→(左心房弁:僧帽弁)→左心室→(大動脈弁)→上行大動脈→全身
・弁の形態
動脈弁:動脈の基部にあり3枚の半月型のポケット状(半月弁)
房室弁:弁尖は腱索にて乳頭筋(心室壁の筋)に連結する。
*乳頭筋は右3つ、左2つ
・刺激伝導系
特殊心筋の集団、洞房結節(ペースメーカー)→房室結節→房室束→右脚、左脚→プルキンエ線維
*血液の流れに合わせて刺激を伝えるため、上大静脈の開口部(右心房の入口)にペースメーカーがある。
次回続きから!
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