鍼灸の授業記録~20191120~
【灸実技】
・基礎練習
半米粒大の点火
↓↓↓
点火するまでに次の1壮を作っておく。
〜治療見学〜
肩を痛めている、太り気味19歳男性がモデル
患者の訴え
動かすと少し痛い
挙げることは出来るが、途中でゴリってなる感じ
問診、検査
屈曲(90°)制限、外転(30°)制限
外旋時ほぼ力入らない
右肩を下に側臥位で昼寝をした(当日14時頃)
昼寝前に自転車で転倒し左手擦り傷(11時頃)
施術
仙腸関節の左右差を調節(左側の下がりを戻す)
骨盤の右回旋を出す
腰椎の左湾を右へ強制(体全体の側屈を出す)
後頭下関節の動きを出す
体全体の重心を楽なポジションへ移動
結果
屈曲、外転制限はほぼ無くなった。
外旋時に力が入らないことから、肩板へのダメージがある可能性を考えて、直接肩への施術は無し。
全体の骨の歪みを強制し、重心を変えただけで肩がスムーズに挙がるようになった。
〜膝関節体表解剖〜
細身23歳男性ペア
膝蓋骨(左)
膝蓋靭帯(右)
内側側副靱帯(右)
外側側副靱帯(右)
それぞれの触診、体表解剖
経穴は犢鼻を取る。
膝蓋骨外側下の脂肪体を解すと膝関節の動きが楽になる。
膝蓋骨上部を揉みほぐすと脂肪体が表面に出てきて解しやすくなる。
患者はかなり痛がるが、強めに解してよし。
・反省点
体表解剖での脂肪体解しは、実際に自分がやられてみてかなり痛かったが前後の屈伸に明らかな差があった。
施術前後に変化を感じてもらうことは、患者をリピートに繋げやすい。
前半の治療見学でも、筋への施術はせずに効果を出すというのは怪我を悪化させるリスクも抑えることが出来て、変化を感じてもらいやすいので、骨へのアプローチ方法はかなり有効だと感じた。特に継続して来てもらわなければ原因を突き止めにくいケースでは筋を揉みほぐすのは少し危険なので、重心を調節したり、骨の歪みを見ることが優先となる。
灸の実技という感じでは無かったが、興味深く臨床向きな授業だったので楽しかった。
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