鍼灸の授業記録~20191125~
【西洋医学的診察法】
〜出血傾向〜
血管壁、血小板、凝固因子、線溶因子のいずれに異常があっても、出血傾向が起こる。
原因により治療方針を決める。
止血の機序 : 出血した部位に血小板が何万個も集まり蓋をする
・凝固因子
フィブリノゲン→フィブリン
ビタミンKがないと作れない。
肝臓で作られるので、肝機能が低下しても✕
・線維素溶解系(線溶系)
固まった血栓を溶かして分解するもの
・臨床症状
青アザができる→血管が弱い
斑状出血→血小板が少ない
血尿→凝固因子異常
・病歴聴取
出血の部位と重症度
親族に出血傾向が見られないか
薬投与歴
片側の鼻出血などの局所的な出血だけの場合は局所異常を疑う
・検査
スクリーニング検査、血小板数とPT、APTT、フィブリノゲン
これらに異常がない場合は、出血時間、血小板、凝集能検査、XIII因子、α2-PI活性を測定
・血管障害
先天性異常
遺伝性出血性血管拡張症
血管拡張性輪状紫斑病
Ehler-Danlons症候群
後天性異常
壊血病(ビタミンC不足)
紫斑病(アレルギー性、単純性、老人性、電撃性、症候性)
Waterhouse-Friderchsen症候群
・血小板障害
血小板減少症:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
・血液凝固障害
第Ⅴ因子欠乏症
第Ⅶ因子欠乏症
第Ⅹ因子欠乏症
後天性血友病
Von Willebrand
〜易感染性〜
・易感染性患者
なんらかの病気の結果、感染しやすくなった人の事(糖尿病、肝硬変、腎不全、低栄養、悪性腫瘍など)
*コンプロマイズドホスト(日和見感染)
・皮膚、粘膜によるバリア
健常な皮膚
病原体の侵入を防ぐ物理的バリア
粘膜面
リゾチーム、ラクトフェリンが分泌され、微生物の殺菌や増殖抑制に働く
・好中球、マクロファージ
菌が組織に侵入した場合には好中球やマクロファージなどの食細胞が感染防衛にあたる。
抗癌剤治療をするとこれらが低下するのですぐに無菌室へ入れる。
・起因菌
ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、腸球菌、グラム陰性桿菌、緑膿菌
アスペルギルス、カンジダ、ムコールなど(カビ)
*CD4/8陽性T細胞
〜貧血〜
赤血球の減少を貧血という。
病態整理学的な定義は単位血液容積中のヘモグロビン濃度の低下である。男性13.0g/dl以下、女性12.0g/dl以下とされる。
原因
赤血球産生障害
赤血球崩壊亢進
分類
小球性、正球性、大球性に分けて考えると鑑別しやすい。
・小球性低色素性貧血
鉄欠乏性貧血(これがほとんど)
サラセミア
鉄芽球性貧血
・正球性正色素性貧血
自己免疫性溶血性貧血
慢性炎症
再生不良性貧血、MDS
・大球性貧血
悪性貧血
骨髄異形成症候群
甲状腺機能低下症
薬剤性
・症状
組織が低酸素状態→貧血
こま音(鎖骨上窩で聴取される連続性の静脈雑音。高度の貧血や甲状腺機能亢進症で生じる。体位変換で消失することがある。)
次回、眼振から!
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