str_fit’s diary

野球、筋トレ好きな 鍼灸の夜間部専門学生が授業の内容を記録するために書き始めたブログです。時々登場する野球記事、筋トレ記事ではみなさんに有益な情報を届けられるよう、体験ベースに書いていきたいと思ってます。是非覗いていってください。

鍼灸の授業記録~20200118~

【生理学】

 

 

 

3、内臓痛覚

内臓中空器官の過度の受動的伸展あるいは能動的収縮、血流障害および化学的刺激によって誘発される。虚血下における心筋の収縮や代謝産物の増加などが原因で心臓の侵害受容器を興奮させて、比較的弱い刺激でも激痛が生じる。

 

※関連痛のメカニズム:同一脊髄分節に入力する内臓と皮膚の侵害求心線維は、同じ後角ニューロンに接続している。したがって内臓からの情報によってこの後角ニューロンとそれに続く脊髄視床ニューロンが興奮しても、大脳皮質は、脊髄視床路を上行してきた情報を受け取ると、通常経験すること多い体表の痛みとして捉えてしまう。

 

 

②痛みの部位別分類

頭蓋骨の中に収まっている脳自体は痛みを起こさないが、脳を囲んでいる頭蓋組織である硬膜、軟膜や血管が痛みを起こす。

顔面には眼、鼻、耳、舌の特殊感覚器があり、感覚器の疾患による痛みが多い。

二足歩行だと、頸部や腰部には大きな力がかかりやすく、肩こり、腰痛、ヘルニアなど慢性の負荷による痛みが多い。

 

※癌の痛みが最も厄介

 

 

③痛みの原因別分類

痛みは原因別に外傷性、炎症性、潰瘍生、神経性、精神性・心因性等に分けられる。

 

 

④急性痛と慢性痛

初期痛・遅延痛の違いとは別物。

急性痛を引き起こした原因がなくなっているのに、痛みが続くという慢性痛もある。

 

 

・内因性発痛物質

ブラジキニンセロトニンヒスタミン、K +、H +、のように侵害受容器を興奮させて痛みを起こす物質や、プロスタグランジンらロイコトリエンのように侵害受容器の感受性を高めて発痛増強作用を示す物質、その両方の作用を示す物質などがある。

血管拡張作用や血管透過性増大作用を持ち、組織局所の発熱、腫脹、発赤などの炎症反応の発現に関与するものもある。

 

 

・痛みによる反応

情動反応と精神的反応

運動系の反応

自律神経系の反応

内分泌系の反応

免疫系の反応

内臓-体制反射

 

 

・痛みの抑制系

神経系には痛みを伝える系のほかに、痛みを抑制する系も存在する。

 

①脳からの下行性抑制系

脳幹から脊髄に下行し、脊髄後角での侵害情報の伝達を抑制する系がある。これに関与する部位として、中脳水道周囲灰白質、および大縫線核や延髄傍巨大細胞網様核などが明らかにされている。

 

 

②内因性の鎮痛物質

中枢神経系には、モルフィンと同様の鎮痛効果を持つモルフィン様物質(オピオイド)を含むニューロンが広く存在する。これらの物質は生体内で作られるので内因性オピオイドと呼ばれ、βエンドルフィン、メチオニンエンケファリン、ロイシンエンケファリンなどが知られている。

 

※様々な痛みの治療法:薬物療法、物理療法、心理療法などがある。

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※痛いの痛いの飛んでけー!は理にかなっていて、ぶつけてから来る遅延痛の信号よりも先にさする刺激が早い伝達速度で追い抜くと、ぶつけたことによる遅延痛への反応が鈍くなる。

 

 

 

 

続きは次週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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