鍼灸の授業記録~20200121~
【解剖学】
〜小腸〜
・十二指腸:C字型の後腹膜器官で小腸の始まり部分。膵頭部に接する。
十二指腸壁の構造
①粘膜:輪状ヒダの発達、腸絨毛、腸陰窩(小腸腺)が見られる。十二指腸腺の発達がある。
②筋層:平滑筋の内輪・外縦走筋
③漿膜:発生中に後腹膜に張り付くため前面のみが腹膜に覆われる(腸間膜はない)
・空腸と回腸
前2/5が空腸、後ろ3/5が回腸。回盲部の回盲弁で盲腸(大腸が始まるところ)に移行する。
空・回腸壁の構造
①粘膜:輪状ヒダ、腸絨毛、腸陰窩(小腸腺)が見られる。
粘膜固有層に空腸では孤立リンパ小節、回腸ではパイエル板(集合リンパ小節)が発達する。
②筋層:平滑筋の内輪・外縦走筋
③漿膜:腹膜が覆って、腸間膜をもつ…腸間膜には、消化管に分布する血管・リンパ・自律神経が通る。
〜大腸〜
・盲腸と結腸
①粘膜:腸絨毛はない。腸陰窩(大腸腺)は発達。内腔に半月ヒダが出る。
②筋層:平滑筋の外縦走筋は3箇所に集まり、結腸ヒモとなる。→ヒモにより結腸壁がたわんで結腸膨起ができる。
③漿膜:腹膜が覆う。結腸ヒモに沿って所々に腹膜垂が生じる。
上行結腸と下行結腸は後腹壁に張り付き腸間膜を失う。横行結腸とS字結腸では腸間膜が発達する。
※腹部の臓器の位置関係は複雑だが、接する部位などが国試に出やすいので覚える。
次週テスト前日!
範囲の確認と復習をしておく!