鍼灸の授業記録~20200203~
【病態生理】
・森田療法
森田の神経質というタイプに当てはまる人に効く療法。(こだわりすぎて周りが見えなくなるようなタイプ)
入院で行うため、かなり手間がかかる。
1、臥褥療法:個室で寝る、何に苦しめられているか考える、外界との接触は無し
2、軽作業療法:簡単な作業のみ行う、日記を書く
4、実際生活期
自己暗示をかけて全身の緊張緩和
1人でできるため、他者に依存しない
・作業療法
身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測されるものに対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持および開発を促す
・集団療法
お互いに話し合いをさせて、仲間意識を持たせることで問題解決をしていく
同じような悩みを持つ人たちを集めて行う
・交流分析法
・芸術療法
・遊戯療法
・箱庭療法
・行動療法
などの方法を用いる。
来週が授業ラスト!
鍼灸の授業記録~20200125~
【生理学】
※P262〜263よく見ておく
マッサージが血流促進に繋がるのは、静脈に弁があることで逆流を防止するため
・痛みの臨床像:痛みには他の感覚に見られない特異な性質があるが、それに関する特徴的な臨床像の例をあげる
①先天性痛覚脱失症
②神経痛
③カウザルギー
④幻肢痛
⑤外傷後遺症としての疼痛
〜味覚と嗅覚〜
味覚と嗅覚はともに、水に溶けた化学物質が感覚上皮に作用して生ずる感覚である。
それぞれ特有な感覚を起こす一方で、視床下部や大脳辺縁系にも作用して、快や不快の情動を伴い、本能行動の動機に関与する。これらは動物にとっては生命維持に不可欠の重要な感覚であるが、ヒトでは視覚・聴覚・皮膚感覚などと比較して重要性は低く、情報能力は小さい。
・味覚の性質
味の基本感覚として、あまい、すっぱい、にがい、しおからいの4つが区別される。これらが組み合わさって多種多様な味覚が構成される。
味覚の順応は著明で、同じ刺激を繰り返していると感覚は弱くなる。
※うま味:上記4つの味の基本感覚のほかに、うま味もあることがあきらかにされた
・味覚の受容器と伝導路
味覚は舌の表面にある味蕾という構造で感受される。
※味覚障害:亜鉛やビタミン欠乏によって味細胞の産生が障害されたり、顔面神経麻痺によって味覚神経が障害されたりして生じるがら原因不明のものも多い。
・嗅覚の性質
嗅覚は非常に順応が速い。1つの匂いにはすぐ感じなくなるが、別の匂いは感じる。2種類以上の物質を混合すると第3の匂いが生じる。これを利用して、悪臭を減弱させる事ができる。
・嗅覚の受容器と伝導路
鼻腔の天井部分にある嗅上皮の嗅細胞によって感受される。
嗅細胞の軸索は嗅神経となって、大脳の嗅球に投射する。嗅覚情報は、嗅球からさらに側頭葉の梨状皮質などを介して、大脳皮質の前頭葉の眼窩前頭皮質や大脳辺縁系に送られる。
※嗅覚伝導路:嗅覚伝導路のうち、梨状皮質から眼窩前頭皮質への投射は、視床を経由する経路と、視床を経由しない経路とがある。
〜聴覚〜
ヒトの耳は20〜20,000Hzの周波数の音を捉える事ができる。感覚された音については、高さ(調子)、強さおよび音色を区別することができる。
・聴覚の性質
①音の高さ:普通の会話の周波数範囲は200〜4,000Hzである。
②音の強さ:単位としてデシベル(dB)とホン(phon)が用いられる。
③音の局在:両耳で聞くことにより、音源の方向や位置が聞き分けられる。
両耳への音の伝導時間と音の強さを比較して音源の方向を同定する。
・聴覚器と伝導路
①外耳:耳介と外耳道よりなる。外耳道の外側1/3は軟骨、内側2/3は骨。軟骨部には耳道腺、毛、脂腺が存在し、異物が入るのを防ぐ。
※耳道腺:耳垢腺とも呼ばれ、アポクリン腺の一種である。
②鼓膜:鼓膜は外耳と中耳を境するロート状の膜で、いろいろな振動数の音に共鳴して同じ振動数で振動する。
③中耳:鼓膜の振動は、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3つの耳小骨を介して伝わり、中耳と内耳の境にある前庭窓の膜を振動させる。
※中耳炎:風邪などで咽頭の炎症が耳管に沿って中耳に感染すると、中耳炎になる。
④内耳:聴覚受容器のある蝸牛と、平衡感覚受容器のある前庭器官とに分けられる。
⑤聴覚の伝導路:有毛細胞の興奮は、求心性神経である蝸牛神経に伝えられる。
ここまでテスト範囲!
復習しっかりやるぞ
鍼灸の授業記録~20200124~
【鍼実技】
〜実技試験〜
・
課題
背部兪穴の取穴と斜刺
指定された経穴
・施術
腎兪
膀胱経1行線(正中線外方1.5寸)
第2腰椎の高さ
伏臥位
流れ
ワゴンの移動
↓
手指消毒
↓
刺鍼部位周辺の消毒
↓
鍼出し
↓
取穴
↓
前揉
↓
刺鍼
↓
角度・部位の確認
↓
抜鍼
↓
後揉
↓
消毒
↓
フィードバック無し
・反省点
背部兪穴は実技授業で毎回使っていたので記憶できていたことで、試験前に記憶を詰め込まずに手順の確認ができたので、落ち着いて出来た。
弾入の深さは少し足りなかったが、フィードバックは直すべきところを伝えていたので、おそらく今のままで大丈夫と言う事だと思う。
普段から経穴についつは覚える努力をする必要があると感じた。
実技試験明日でラスト!マッサージ!
http://www.monetrack.com?parent_id=5db6ceba2e801205419c31de
鍼灸の授業記録~20200123~
【あんま実技】
〜実技試験〜
・課題
指定部位にあんま手技を行う(1分間)
・施術
座位で肩上部
第3線へ母指揉捏(左右それぞれ)
そのまま漸増漸減
第2線へ両母指圧迫(漸増漸減、体重移動)
手拳巧打(ゆっくり→早く)
切打(ゆっくり→早く)
ここまでで1分間終了。
・反省点
肩上部の母指揉捏は久しぶりにやったが、左右差が自分でも分かるので、左手をスムーズに動かしたり、圧をかけながらでも綺麗に動くように練習していきたい。
明日は鍼の実技!
テスト勉強も進めなければ…
鍼灸の授業記録~20200122~
【灸実技】
〜実技試験〜
・課題
下腿の陰経(脾経、腎経、肝経)
取穴と施灸
経穴はくじ引きでランダムに出題される。
脾 腎 肝
井木 隠白 湧泉 大敦
榮火 大都 然谷 行間
兪土 太白 太渓 太衝
経金 商丘 復溜 中封
合水 陰陵泉 陰谷 曲泉
郄 地機 水泉 中都
絡 公孫 大鐘 蠡溝
・出題
腎経の榮火穴のクジを引き、然谷へ施灸
3壮、半米粒大
・反省点
先週に苦しんだ暗記に関しては少し余裕を持って準備できたが、記憶を定着させるには毎日コツコツ少しずつでもインプットをするべきだなと感じた。
半米粒大は、スムーズに置くことができれば問題無いが、燃え切らない事があるのでチネリを柔らかくする意識を持つ。
来週は筆記テスト!
鍼灸の授業記録~20200121~
【解剖学】
〜小腸〜
・十二指腸:C字型の後腹膜器官で小腸の始まり部分。膵頭部に接する。
十二指腸壁の構造
①粘膜:輪状ヒダの発達、腸絨毛、腸陰窩(小腸腺)が見られる。十二指腸腺の発達がある。
②筋層:平滑筋の内輪・外縦走筋
③漿膜:発生中に後腹膜に張り付くため前面のみが腹膜に覆われる(腸間膜はない)
・空腸と回腸
前2/5が空腸、後ろ3/5が回腸。回盲部の回盲弁で盲腸(大腸が始まるところ)に移行する。
空・回腸壁の構造
①粘膜:輪状ヒダ、腸絨毛、腸陰窩(小腸腺)が見られる。
粘膜固有層に空腸では孤立リンパ小節、回腸ではパイエル板(集合リンパ小節)が発達する。
②筋層:平滑筋の内輪・外縦走筋
③漿膜:腹膜が覆って、腸間膜をもつ…腸間膜には、消化管に分布する血管・リンパ・自律神経が通る。
〜大腸〜
・盲腸と結腸
①粘膜:腸絨毛はない。腸陰窩(大腸腺)は発達。内腔に半月ヒダが出る。
②筋層:平滑筋の外縦走筋は3箇所に集まり、結腸ヒモとなる。→ヒモにより結腸壁がたわんで結腸膨起ができる。
③漿膜:腹膜が覆う。結腸ヒモに沿って所々に腹膜垂が生じる。
上行結腸と下行結腸は後腹壁に張り付き腸間膜を失う。横行結腸とS字結腸では腸間膜が発達する。
※腹部の臓器の位置関係は複雑だが、接する部位などが国試に出やすいので覚える。
次週テスト前日!
範囲の確認と復習をしておく!
鍼灸の授業記録~20200118~
【生理学】
3、内臓痛覚
内臓中空器官の過度の受動的伸展あるいは能動的収縮、血流障害および化学的刺激によって誘発される。虚血下における心筋の収縮や代謝産物の増加などが原因で心臓の侵害受容器を興奮させて、比較的弱い刺激でも激痛が生じる。
※関連痛のメカニズム:同一脊髄分節に入力する内臓と皮膚の侵害求心線維は、同じ後角ニューロンに接続している。したがって内臓からの情報によってこの後角ニューロンとそれに続く脊髄視床路ニューロンが興奮しても、大脳皮質は、脊髄視床路を上行してきた情報を受け取ると、通常経験すること多い体表の痛みとして捉えてしまう。
②痛みの部位別分類
頭蓋骨の中に収まっている脳自体は痛みを起こさないが、脳を囲んでいる頭蓋組織である硬膜、軟膜や血管が痛みを起こす。
顔面には眼、鼻、耳、舌の特殊感覚器があり、感覚器の疾患による痛みが多い。
二足歩行だと、頸部や腰部には大きな力がかかりやすく、肩こり、腰痛、ヘルニアなど慢性の負荷による痛みが多い。
※癌の痛みが最も厄介
③痛みの原因別分類
痛みは原因別に外傷性、炎症性、潰瘍生、神経性、精神性・心因性等に分けられる。
④急性痛と慢性痛
初期痛・遅延痛の違いとは別物。
急性痛を引き起こした原因がなくなっているのに、痛みが続くという慢性痛もある。
・内因性発痛物質
ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、K +、H +、のように侵害受容器を興奮させて痛みを起こす物質や、プロスタグランジンらロイコトリエンのように侵害受容器の感受性を高めて発痛増強作用を示す物質、その両方の作用を示す物質などがある。
血管拡張作用や血管透過性増大作用を持ち、組織局所の発熱、腫脹、発赤などの炎症反応の発現に関与するものもある。
・痛みによる反応
情動反応と精神的反応
運動系の反応
自律神経系の反応
内分泌系の反応
免疫系の反応
内臓-体制反射
・痛みの抑制系
神経系には痛みを伝える系のほかに、痛みを抑制する系も存在する。
①脳からの下行性抑制系
脳幹から脊髄に下行し、脊髄後角での侵害情報の伝達を抑制する系がある。これに関与する部位として、中脳水道周囲灰白質、および大縫線核や延髄傍巨大細胞網様核などが明らかにされている。
②内因性の鎮痛物質
中枢神経系には、モルフィンと同様の鎮痛効果を持つモルフィン様物質(オピオイド)を含むニューロンが広く存在する。これらの物質は生体内で作られるので内因性オピオイドと呼ばれ、βエンドルフィン、メチオニンエンケファリン、ロイシンエンケファリンなどが知られている。
※様々な痛みの治療法:薬物療法、物理療法、心理療法などがある。
※痛いの痛いの飛んでけー!は理にかなっていて、ぶつけてから来る遅延痛の信号よりも先にさする刺激が早い伝達速度で追い抜くと、ぶつけたことによる遅延痛への反応が鈍くなる。
続きは次週!