鍼灸の授業記録~20191107~
【あんま実技】
上背部〜アキレス腱
肘頭、前腕を使った施術
・注意点
高齢者で特に注意が必要
指圧よりも強い刺激になることを理解しておく
脊柱の圧迫骨折、肋骨骨折など
*高齢者で身長が2〜3cm縮んだ という場合ほとんどの可能性で圧迫骨折を起こしている。(脊柱が潰れている)
・腰背部の疾患
圧迫骨折:枯葉が潰れるような感覚
腰椎椎間板ヘルニア:下半身に痺れ、下腿圧痛が出やすい
脊柱管狭窄症
腰椎分離症
間欠性跛行:腰を真っ直ぐにして歩いていると下腿が痛くなってくる。座ったりして腰の角度を変えてあげると楽になるが、また歩くと痛くなる。
動脈硬化症:大腿動脈に左右差が出たりすると、筋の発達に差が出たりする。大腿動脈を触知して拍動の強さを見る。
・実践
圧のかけ方は部位によって変化をつけて行う。
基本は皮膚面に対して垂直圧。
左右どちらの肘頭(前腕)を使っても良い。
細身の男性(20)とペア
上背部、下腿は肘頭だと圧が強すぎるので前腕で優しく圧をかけるイメージ。
腰背部、臀部は肘頭で強めに体重をかけても大丈夫。
大腿後部は肘頭でも良いが、圧は弱め。
最後に叩打法を一通り復習。
自分がやって貰って痛かった部位は、下腿外側と梨状筋周辺。
・反省点
若い男性の場合は前半に聞いた注意点は特に意識する必要は無かったが、ヘルニアや分離症などは確認するべきだなと感じた。
高齢者や、筋量の少ない女性は圧のかけ方もかなり変わってくると思うし、会話の中で多くの情報を仕入れることが施術の質を上げて、自分の身を守ることに繋がるんだなと改めて思った。
肘頭を使うことで筋の深部へ刺激を入れられるので、臨床での使用は多くなりそうだなと思った。
流行語の話を先生がしてくれたので、楽しみながら施術練習が出来た。記憶に残る実技になったと思う。
https://mttag.com/s/_pQw4bVWVzg