鍼灸の授業記録~20191211~
【灸実技】
〜隔物灸〜
無痕灸で熱が持続するのが特徴
・目的
痕(熱傷)を残さずに持続的に温熱効果を与える。
主に背中、お腹、下肢に使う
不妊治療など。
※隔物として用いる物↓
生姜、塩、味噌など…
※艾の質による特徴↓
粗悪な艾:燃えにくい、重い、熱い
綺麗な艾:燃えやすい、軽い、熱くない
・注意点
熱傷に注意。
複数同時に施灸する場合、どの灸が熱いのかが分かりにくくなるので、数を少なめにするか常に目を離さないなどの対応が必要になる。
煙の量がかなり多いので、近隣や換気設備などの要因で施術が出来ないところも多い。
・施術
ペアは30代標準体型男性
本人の希望で下腿(足三里周辺)へ塩灸
綺麗目な艾を使用したため少し大きめの物を塩を敷いたガーゼの上に置いて点火
丸めた艾の上部では無くて下部に点火することで、熱を早く伝える事ができる。
煙が出ている間はあまり熱は伝わらずに、煙が止まって中の方だけ赤くなっている状態から伝わり始めるイメージ。
大きさや艾の質によるが、約2分程で煙が止まり、放射熱などを感じやすくなってくる。
熱すぎないかをこまめに聞いて熱い場合は位置をずらす。
熱さのピークを過ぎたら様子を見て隔物ごと取り除く。
・反省点
熱さを感じるまでに時間がかかる点と、煙の量が通常の5倍ほどになるので臭いがキツく辛かった。
現場で使う事はあまりないとは思うが、覚えておくと面白い。
腰部へ施術してもらい、じんわりと温まる感覚が気持ち良かった。
煙や臭いの関係から、やるなら田舎一択。
また次週!